富山県、石川県のシロアリ駆除について伝えたいと思います。被害の内容、駆除方法やチェック方法についてお伝えしたいと思います。また、実際に駆除するためには専門業者の力が必要となります。業者に頼むにはどのようなことに気をつけるべきかにも書いてありますので最後までお読みください。
シロアリの被害とは?
シロアリによる被害は、住宅所有者にとって深刻な問題となっています。日本では年間約1,000億円もの経済的損失が発生しております。シロアリの被害は意外にも非常に大きいです。シロアリが出てもなかなか他の人に言いづらい環境にありますので、身の回りに日常的にいるシロアリですが、その存在を意識させられるころはあまりありません。
ただ、そのシロアリは非常に凶悪で早期発見と適切な対策が不可欠です。シロアリの主な被害箇所は建物の土台や柱、床下などの木材部分です。これらの虫は24時間365日休むことなく木材を食べ続け、建物の構造を内側からむしばんでいきます。特に危険なのは、外見からは気付きにくい内部での被害です。気付いた時には既に深刻な状態まで進行していることも少なくありません。そのため、年間の被害額が非常に大きくなっていると考えられています。
シロアリによる被害は、家の木材部分を中心に広がり、見えないところで家の構造を弱らせます。柱や土台、床が徐々に食い荒らされることで、建物全体の強度が低下し、最悪の場合は倒壊の危険さえ生じるのです。特に湿気の多い場所はシロアリが好むため、浴室や台所などは要注意です。
木材がスカスカになり、外見ではわかりにくいことが多いですが、シロアリが進行すると修理費用は高額に。気づいたときには、すでに大きな被害になっていることが多いので、早期発見が肝心です。
シロアリの発生しやすい場所
シロアリは湿気が多く暗い環境を好みます。特に注意が必要な場所として以下のような環境条件が重なる場所です。
- 日当たりが悪く湿気がこもりやすい
- 木材が地面に近い、または接触している
- 水漏れや雨漏りがある
- 通気性が悪く、風通しが悪い
シロアリの生活環境が整っている暗くて湿気が多く、食べ物と水がある場所となります。特に湿気った木材はシロアリの格好の餌となります。北陸はそういった意味ではシロアリの生息しやすい場所と言えるでしょう。
家屋での具体的な場所は下記の場所となります。
床下空間
・通気性の悪い場所
・結露が発生しやすい箇所
・配管周りの漏水箇所
・木材が土に直接触れている部分
建物の外周部
・雨どいの下や排水溝付近
・植え込みに接している外壁
・デッキや縁側の下
・基礎と土台の接合部分
室内の要注意箇所
・水回り(浴室、キッチン、洗面所周辺)
・窓枠や玄関まわり
・エアコンの配管周辺
・壁のひび割れ箇所
屋外の建造物
・物置や倉庫の床下
・ウッドデッキの支柱部分
・門扉や塀の木製部分
・カーポートの柱
シロアリは地中から家に侵入することもあります。湿気をコントロールすることが重要と言われますが、実際には難しいでしょう。
シロアリの発見方法
シロアリを早期に発見することは、被害を最小限に抑えるために不可欠です。しかし、彼らは目立たない場所で活動するため、発見が難しい場合があります。シロアリの兆候には以下のようなものがあります。
- 空洞音:木材を叩いたときに空っぽの音がするなら、内部が食われているかもしれません。
- 羽アリ:シロアリの繁殖期に出現する羽アリは、家に巣ができているサインです。
- 蟻道(ぎどう):シロアリが移動するために作る泥の筋が見つかれば、すぐに対策が必要です。
これらの兆候を見逃さないようにしましょう。現実的には定期的なチェックを心がけることとなります。
シロアリ対策の基本
シロアリ被害を防ぐためには、早期発見と適切な対策が重要です。
- 定期点検:専門業者による定期的な点検を依頼することで、シロアリの侵入を未然に防げます。
- 専門業者による予防処理:専門業者によるシロアリの発生しやすい場所の特定と、業務用薬剤塗布などでの予防処理で防げます。
- 湿気の管理:排水状況を改善し、家の周囲に水が溜まらないようにすることが重要です。防湿シートの設置も有効です。
- 防腐処理:木材に防腐剤を塗布したり、シロアリが嫌う素材を使用したりすることも効果的です。
シロアリ対策は「予防」と「駆除」に分かれます。まずは予防から始めましょう。日々のメンテナンスが、シロアリの被害を防ぐ鍵となります。
被害を発見した場合は、速やかに専門業者に相談し、適切な駆除と修繕を行うことが大切です。
シロアリの駆除方法
シロアリが発生した場合、速やかに駆除を行わなければなりません。自力での対応も可能ですが、専門業者に依頼する方が確実です。
- 薬剤散布:シロアリ駆除の一般的な方法で、土壌や木材に薬剤を散布して駆除します。人体への影響が少ない薬剤を選ぶことが重要です。
- ベイト工法:巣を直接攻撃する方法で、環境への負担が少ないのが特徴です。薬剤を巣に仕掛けて、シロアリを根絶します。ただ高額で時間がかかるという欠点があります。都会の狭いところで有効ですが、それ以外ではおすすめしません。
駆除方法は被害の程度や環境によって異なるため、信頼できる業者に相談して最適な方法を選びましょう。
シロアリ駆除の料金相場
シロアリ駆除の料金は、被害範囲や使用する駆除方法によって変わります。一般的な相場は以下の通りです。
- 防蟻剤処理:坪単価5000〜8000円
- ベイト工法:調査によりご説明させて頂きます(被害状況によって開きがある為)
全棟施工の場合5年間の保証が付きます。期間内の規定内(規程はご説明致します)による再発は無償にて対応させて頂きます。
注意すべきこと
シロアリ駆除を依頼する際には、以下のポイントに注意することで、信頼できる業者を選び、適切な駆除が行われるようにすることができます。
1. 複数の業者から見積もりを取る
一社だけで決めるのではなく、複数の業者から見積もりを取りましょう。料金だけでなく、使用する薬剤や駆除方法、サービス内容などを比較することで、より信頼性の高い選択ができます。また、見積もりが無料の業者も多いので、積極的に活用しましょう。
2. 駆除方法と薬剤の説明を確認
業者が提案する駆除方法や薬剤の内容について、きちんと説明を受けて理解しておくことが重要です。薬剤によっては人体やペットへの影響がある場合もありますので、安全性や使用場所について確認するようにしましょう。また、環境への影響が少ない「ベイト工法」なども選択肢として検討するとよいです。
3. 保証内容をチェック
シロアリ駆除には保証期間が付くことがありますが、その内容をしっかり確認しましょう。例えば、「5年間の再発保証」などがある場合、万が一再びシロアリが発生した際に無償で再駆除を行ってくれるかどうかなど、保証の条件を把握しておくことが大切です。
4. 業者の信頼性を確認
駆除業者の信頼性を確認するには、以下の点に注目します。
- 口コミや評判:インターネットの口コミや評判をチェックし、他のお客さんの評価を参考にしましょう。
- 実績:長年の実績がある業者や、シロアリ駆除専門の業者は信頼できることが多いです。
- 資格:シロアリ駆除には「防除作業監督者」の資格が必要です。資格を持っているかどうかも確認しましょう。
5. 特別価格と追加料金
不安を煽るような営業トークや、「今契約すれば特別価格です」といった強引な勧誘には注意しましょう。シロアリ駆除は急いで決めるものではありませんので、冷静に判断することが大切です。また、「特効薬」や「永久駆除」といった過剰な宣伝文句を使う業者は、誠実でない可能性があるため警戒しましょう。また追加料金が多いのがこの業界です。「訪問回数が増えた」「薬剤の追加」「別の被害が見つかった」「中を見ると被害が予想より大きかった」これらがよくあります。
今日だけの特別価格は特別ではありません。商習慣としての多少の特別料金はありますが、強烈な煽りをしてくる業者には気をつけましょう。追加料金はその内容を確認する必要がありますが、なかなか見破るのは難しいかもしれません。口コミなどを頼りにするしかありません。
6. 駆除後のアフターケア
シロアリ駆除は一度で終わるものではなく、定期的な点検やメンテナンスが重要です。駆除後のアフターケアサービスが充実しているかも確認ポイントです。特に保証期間内の点検サービスや、駆除後のフォローアップがあると安心です。
7. 見積もりの内容を確認
契約書には駆除方法、料金、保証内容などが明記されています。必ず内容をしっかり読み、納得したうえで署名しましょう。不明点がある場合は業者に質問し、説明を受けることが必要です。
シロアリ対策は、家を守るために欠かせないものです。湿気管理や定期的な点検を徹底し、いざというときは迅速に行動することが大切です。シロアリの脅威を防ぎ、安心して暮らせる住環境を維持しましょう。